2023年11月10日(金)上映スタートしたばかりの映画「マーベルズ」
MCU(マーベルシネマティックユニバース)の映画の中でも、ヒーロー名がタイトルになっていない初めての映画(アベンジャーズを除く)です。
というのも、今回の主人公は女性3人。主人公筆頭はキャプテン・マーベルこと、キャロル・ダンバース。そして、その旧友の娘キャプテン・ランボーこと、モニカランボー。そして、最年少ミズ・マーベルこと、カマラ・カーン。
サノスに引けを取らない最強ヒーローのキャプテン・マーベルが、新米ヒーロー2人とチーム「マーベルズ」を結成し、何が起こるか全く想像できないワクワク感満載の映画でした。
/
— マーベル・スタジオ[公式] (@MarvelStudios_J) November 8, 2023
『#マーベルズ』
感想キャンペーン開催‼
\
【参加方法】
①フォロー
②#アベンジャーズ最強ヒーローの新たな強さ目撃& #マーベルズ感想キャンペーン で、
予告編を観ての期待コメントまたは
本作を観た感想を投稿📱30名様に🎁
ネタバレ禁止でお願いします⚠️
詳細https://t.co/1j26Pz5EtO pic.twitter.com/UpiW7VD3cY
本記事では、映画「マーベルズ」をこれから観る人には、ざっくりしたあらすじと予習の方法を、そして後半には、映画「マーベルズ」を経て、今後のMCUはどんな展開が広がっていくか、ネタバレ考察をまとめています。
マーベルズのあらすじ
アベンジャーズ最強ヒーロー、キャプテン・マーベルの新たな物語。
キャプテン・マーベルとの“ある過去”の因縁から復讐を誓うクリー人が現れる。 その狙いは、地球をはじめ彼女が守ってきたすべてを滅ぼすことだった。
前作「キャプテン・マーベル」の後の空白の数十年の一端が本映画で明らかになるのも見どころ。なぜ、キャプテン・マーベルは、サノスの指パッチンまでの度重なる地球の危機も見過ごしていたのかという漠然とした疑問がスッキリします。
ヴィランによる様々な危機を乗り越えるため、ニック・フューリー率いる宇宙ステーションS.A.B.E.R.のエージェントとなった親友の娘モニカ・ランボー、祖母のバングルを手に入れてスーパーヒーローになったアベンジャーズオタクの高校生ミズ・マーベルと3人でチームを結成する。
孤独な最強ヒーローキャプテン・マーベルは、仲間との繋がりを得て、復讐に燃えるヴィラン達に対峙する。
マーベルズの登場キャラ
キャプテン・マーベル / キャロル・ダンヴァース (ブリー・ラーソン)
元・米空軍パイロット。試験中の事故で、スペースストーンの影響を受けスーパーヒーローに。一時記憶を失い、クリー人としてAIスプリーム・インテリジェンスのもとで戦っていたが、前作で地球に戻ったことで記憶を取り戻し、旧友のマリア・ランボーと再会を果たす。クリー人と敵対し、難民となっているスクラル人を救うため、宇宙で活躍している。
キャプテン・ランボー / モニカ・ランボー (テヨナ・パリス)
キャプテン・マーベルの親友の娘。
Disney+ドラマ「ワンダ&ビジョン」で、ワンダの魔法で作られた巨大なドームを抜ける際に力を覚醒。
ミズ・マーベル / カマラ・カーン (イマン・ヴェラーニ)
祖母のバングル(左手)を手に入れてスーパーパワーを身につけた高校生。
ややうざい系のアベンジャーズオタクで、推しはキャプテン・マーベル。
ニック・フューリー (サミュエル・L・ジャクソン)
元S.H.I.E.L.D.長官で、キャプテン・マーベルとは若い頃に出会った古い友人。彼女との出会いをきっかけに、いずれ訪れる宇宙の脅威に立ち向かうべく、アベンジャーズを結成してきた。現在は、宇宙ステーションS.A.B.E.R.の監督となり、宇宙をスクラル人と共に監視している。
グース
キャプテン・マーベルの愛猫ではなく、宇宙怪獣クラーケン。猫の姿をいているが、口から触手を出して何でも飲み込む。そしてたまに吐き出す。
ヤン王子(パク・ソジュン)
韓国ドラマ「梨泰院クラス」の俳優演じる王子。物語にどう絡むかは本編を見てのお楽しみ。
ダーベン(ゾウイ・アシュトン)
狂信的なクリー人指導者。キャプテン・マーベルを破壊者と呼び、復讐に全てを捧げるヴィラン。
マーベルズの予習に観ておいた方が良い映画・ドラマ
マーベルズをより楽しく観るために必見の映画・ドラマは以下の4本。
ただドラマは、Disney+限定なので加入する必要があります。ただ、監督も「ドラマを観なくてはいけないようにしたくないと考えて作った」と述べているので、観ていなくても本編中でサラリと説明してくれるのでついていけます。より楽しむならドラマも観ておくと良いでしょう。
映画 キャプテン・マーベル
本映画と直接繋がりのあるのは前作「キャプテン・マーベル」
前作は、1995年の地球。クリー人部隊の一人として、地球に戻ってきたキャプテン・マーベルは記憶を取り戻し、元凶であるクリー人を統率する生体人工知能(A.I.)スプリーム・インテリジェンスと対峙します。
そして、その数十年後のキャプテン・マーベルの物語が「マーベルズ」では描かれます。
映画 アベンジャーズ エンドゲーム
映画キャプテン・マーベルに続いて、公開された「アベンジャーズ・エンドゲーム」
サノスの指パッチン後の世界では、キャプテン・マーベルもアベンジャーズの一員として、主に宇宙をパトロールしていました。そのあたりの背景を知るのに観ておくのがおすすめです。
Disney+ドラマ ワンダ&ビジョン
マーベルズの2人目のヒーロー「キャプテン・ランボー」が、スーパーヒーロの力を手にいれるきっかけとなった事件が描かれています。
ドラマは、ワンダとビジョンの2人のシチュエーションコメディですが、その構成自体が・・・と驚きの設定と展開で楽しめます。
Disney+ドラマで展開された初めてのMCUドラマとして渾身の力が注がれていた良作です。
Disney+ドラマ ミズ・マーベル
マーベルズ3人目のヒーロー「ミズ・マーベル」のオリジンドラマ。
ちょいうざ系のアベンジャーズオタクの高校生カマラ・カーンが、祖母のバングルを手に入れてスーパーヒーローの力に目覚めるストーリー。全編ポップな感じで軽い感じで眺めるドラマ。
以上4本が映画「マーベルズ」に直接関わりのある映画やドラマで、予習しておくと良い作品です。
この他にもできれば観ておいてもいいかもな映画やドラマを4つほど上げさせてもらいます。
映画 ガーディアンズオブギャラクシー
ならずものやバウンティハンターなどのちょいワル集団が、ふとしたきっかけでチームを組み、サノスの部下として暗躍するクリー人と戦うMCUで初の本格的に宇宙を舞台にした映画。
クリー人ってどんな感じ?という背景を知るのに良い。
映画 ソーバトルロイヤル&ソー ラブ&サンダー
最終予告編で告知済みの本作で登場する4人目のヒーロー「ヴァルキリー」が登場するソーの映画シリーズはちょっと観ていてもいいでしょう。特にソー バトルロイヤルは面白いので必見。
映画 アントマン クアントマニア
MCUフェーズ5に突入する最初の作品が映画「アントマン クアントマニア」
強大なヴィラン「カーン」が本格的に登場する。また、アントマンの娘キャシーも、アントマンスーツを着て活躍し、量子世界を舞台に活躍する。
Disney+ドラマ「ホークアイ」
そろそろ引退したいホークアイと、アベンジャーズ1で命を救ってもらいホークアイに憧れるケイトビショップの物語。ホークアイに認められ、その継承者として成長していく物語
以上が、映画「マーベルズ」を観る前に予習しておくと良いMCU映画・ドラマです。
(注)以下から、ネタバレの内容を含む記事になりますので、ネタバレが嫌な方は飛ばしてください。
マーベルズ感想・評価 ネタバレ含む
★★★★☆ Disney+でMCUドラマ「ワンダビジョン」「ミズ・マーベル」を観た前提で星4つの評価
良かった点「マーベルらしいアクションとコメディのバランスがよく楽しめ、今後に期待できる展開」
迫力のアクションシーンと、クスッと力の抜けるコメディシーンがバランスよく展開されて、緊張と緩和のバランスも良く、最後まで飽きずにストーリーを楽しむことができるマーベルらしい作品に仕上がっています。
キャプテンマーベルの正義により、AIスプリーム・インテリジェンスを破壊されたことをきっかけにクリー人の母星ハラがほぼ壊滅したため、復讐に燃えるヴィラン・ダーベンの行動原理や迫力も良かった。
さらに今後の展開の期待を大きくするラストクレジットと挿入クレジットにも素晴らしく、カマラカーンの存在感を強くできたのは、MCUにとっては今後の広がりに期待できます。
物足りなかった点(星1つ分の減点)「映画のラストに向けての展開やバトルがやや弱い」
まず、ヴィランのダーベンの強さや凄みの説明が欠けている点。
そもそも3対1で不利な上、普通のクリー人でバングルとクリー人の杖があるとはいえ、キャプテン・マーベル、キャプテン・ランボー、ミズ・マーベルと五分に渡り合える気がしない。凶悪な副官や部下などのサポートもない。このため、あ、負けちゃうかもといったハラハラ感なく、予定調和的に負けてしまい盛り上がりに欠けた。
また、隙をつき2つのバングルを手にいれ、最後の仕上げで、バングルの強大なパワーで自滅してしまう。敵との苦闘はなく、ハラハラドキドキなく、勝利してしまう。
次にヴィランの後始末をする下りの「?」の連続で置いてけぼりにされる点。
また、最後に開けられてしまったワームホールを閉じるためにキャプテン・ランボーが向こうの世界に閉じ込められる流れについてもそれまでのストーリーとの整合性が弱い。急に取ってつけたような科学的な説明がされる。
キャプテン・マーベルとミズ・マーベルの二人のパワーをキャプテン・ランボーが吸収することで向こう側から扉を閉められる。とのことだが、なぜその二人のパワーなのか?それを貯められる?そして向こう側でなければならない理由など、「?」が多く、なんだかよくわからないまま、モニカ・ランボーはあっちの世界に消えてしまう。残念ながらランボーの自己犠牲に対して心が動くまでに至らなかった。
また、Disney+のドラマ「ミズ・マーベル」を観ていない人は、ぽっと出のカマラ・カーンへの感情移入がやはり難しい気がします。星半分減るくらいでしょうか。ストーリー中もそれほど本筋には拘らず、コメディ部分を主に担当している形ですが、それもキャプテン・マーベルをいじる系の立ち位置なのでやや軽くみえてしまいます。
モニカ・ランボーは、キャプテンマーベルにも娘として登場していたし、母親のマリア・ランボーとのつながりもあるため、存在感を十分感じられます。ただ、もう少し思い入れ、もしくは、キャプテン・マーベルとの絆を強めるエピソードが一つくらいあると、最後のシーンで感情が揺さぶられたかもしれません。
総合して、ラストに至るまでの展開はテンポよく飽きずに楽しめる良作。映画館で観るべきマーベル映画。最も盛り上がったのは、ミッドクレジットシーンで、異世界に行ってしまったモニカ・ランボーが目覚めるシーン。死んだはずの母親マリア・ランボーが看病する病院の一室。そして、医者が青い獣。これは!
以下、今後の展開の考察・ネタバレに続きます。
マーベルズ今後の展開の考察 ネタバレ
キャプテン・マーベルのその後について
映画エピローグは、3つのシーンが描かれます。
1つ目は、クリー人の惑星ハラの復活
モニカ・ランボーが向こう側でワームホールを閉じた後、キャプテン・マーベルはモニカ・ランボーとの約束を果たすため、キクリー人の惑星ハラへ赴き、死にかけている太陽に自らのパワーを注入して太陽を復活させます。これにより、クリー人とスクラル人の紛争は終わるかもしれません。キャプテン・マーベルとクリー人との敵対関係はこれで収束し、キャプテン・マーベル3への継続は明確に示唆されませんでした。MCUで発表されているものもないので、キャプテン・マーベルはアベンジャーズの一員として存在していくことになるのかもしれません。征服者カーンを倒した後にまた何かあるかもしれないですね。
ただ、スクラル人は依然として行き場がないため、彼らの安住の地を探す任務は継続していくのでしょう。
二つ目は、カマラ・カーン(グース)の引っ越し
その後、映画序盤で家がぶっ壊れたカマラ・カーン一家は、モニカ・ランボー親子の住んでいた家へ引っ越しをしています。グースの餌と書かれた段ボールもあるので、グースとその子供達を預かることもあって、郊外のこの地に引っ越してきたんですかね。飼い主であるキャプテン・マーベルがどうするかはあまり明確にはされていません。
家に置かれていたセスナについて、「鍵はモニカが持っているから私は預かっているだけ。」とキャプテン・マーベルがカマラに語ります。なので、キャプテン・マーベルはしばらくここを拠点に地球に留まり、ニック・フューリーのS.A.B.E.R.と連携していく流れかもしれません。
シークレット・インベーションでは、結局、スクラル人の反乱は鎮圧しましたが、宇宙に彼らの安住の地もなく、また、忘れかけていますが、映画エターナルズ後の展開に絡んでくる可能性は高いかもしれません。今回、S.A.B.E.R.の探索領域は宇宙に広大に広がっていることは分かりましたので、エターナルズのこともキャッチしているはず。
地球には、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの「スター・ロード」も里帰りを果たしており、地球の守りは結構固くなってますね。
3つ目は、ヤング・アベンジャーズ結成
さらにカマラ・カーンが軽いノリでいいことを思いついたと言って、最後のシーンに映ります。
NYの一室のケイト・ビショップのアジト。カマラ・カーンは暗がりの中に待ち構え、ケイト・ビショップを自分のチームに誘う。アントマンの娘の存在も知っていることを告げる。このシーンはアイアンマンのポストクレジットで、ニック・フューリーがトニー・スタークを勧誘したシーンのオマージュだ。アベンジャーズオタクのカマラ・カーンらしい展開。自分と同じ若い世代のヒーローたちと「ヤング・アベンジャーズ」を結成しようというのだろう。あまり、いいこと思いついた感じではないが。。。
MCUの戦略として長くなりすぎ、ファンも高齢化が進む中で、客層の若返りを狙った「ヤング・アベンジャーズ」への布石は当然の一手だろう。
ミッドクレジットシーン モニカ・ランボーのその後
ミッドクレジットシーンが、今回のクライマックスと言っても過言ではない。
衝撃だったのは、X-MENビーストの登場とその口から「チャールズ」という言葉も。
プロフェッサー・チャールズ・エグゼビア。プロフェッサーXの存在が明示された。
いよいよX-MENがMCUに本格的に登場する流れとなったのだ。
また、看病しているマリア・ランボーに似た女性は「バイナリー」という原作コミックでのX-MENの一人で、モニカ・ランボーを娘と認知していない。
「ドクター・ストレンジ マルチバース・オブ・マッドネス」でも、アース838で、マリア・ランボーの変異体はキャプテン・マーベルだったが、今回は全く別のヒーローになっていることになる。つまり、この世界のチャールズは、ピカード艦長(パトリックスチュワート)ではなく、別のチャールズであるだろうことがわかる。旧X-MENシリーズとのつながりはどうやらなさそうだ。
MCUのメインであろう神聖時間軸はX-MENは存在していないため、モニカ・ランボーの迷い込んだユニバースからX-MENは合流を果たすのか。
ドクター・ストレンジ マルチバース・オブ・マッドネスでも、ポストクレジットで、別の世界の危機に入っていったが、その世界とつながりがあるのか。
今後の展開を予想。
キャプテン・マーベル・・・地球にしばし帰還。親友の娘モニカ・ランボーを連れ戻すための方法をニック・フューリー、スクラル人と探す。マルチバースの扉を開ける方法として、ドクター・ストレンジ、アメリカ・チャベスの協力を得る、もしくは、アントマンの量子世界の技術からモニカ・ランボーのいるバースへ向かい、X-MEN合流の流れでカーンと対峙。
ミズ・マーベル・・・ケイト・ビショップ、キャシーほかの若いヒーローたちとチームアップし、ヤングアベンジャーズを結成。するとして何すんでしょうか。Disney+系のドラマのヴィランたちと絡めてアメリカを舞台にした犯罪ドラマなどがありそう。サンダーボルツ、シャンチーの敵組織テンリングスあたりと絡みそう。
公開予定の公表済みマーベル映画
- キャプテン・アメリカ ブレイブ・ニューワールド 2024年7月26日
- サンダーボルツ 2024年12月20日
- ブレイド 2025年2月14日
- ファンタスティック・フォー 2025年5月2日
- アベンジャーズ・カーンダイナスティ 2026年5月1日
- アベンジャーズ・シークレットウォーズ 2027年5月7日
ぱっと見アベンジャーズまで、マルチバース系にあまり絡まなそうだが、ファンタスティックフォー以降の間隔が長いので、ここに未発表の映画が追加されるかもしれません。
マーベルズ感想&今後の展開の考察・ネタバレまとめ
直近のMCU映画「ソー ラブ&サンダー」「ブラックパンサー ワガンダフォーエバー」、「ガーディアンズオブギャラクシー3」、「スパイダーマン ノーウェイホーム」などでは、ミッドクレジットなどで、明確に次の展開が提示されていなかったことが続いていました。
「マーベルズ」のミッドクレジットでは、久々にMCUらしい衝撃の新展開が公開され、世界が広がっていくワクワク感に満ちた終わり方で最高でした。
映画「マーベルズ」のさらに先が気になる展開。
これまでの復習も兼ねて、Disney+の世界にダイブしようと思います。
まずは、ドクター・ストレンジ マルチバース・オブ・マッドネスを復習しよう。
コメント