恥ずかしながら、大友克洋全集の刊行が2022年からスタートしていることを最近知りました。第一期の11冊はすでに刊行され、第二期からAKIRAの刊行もスタートし、最終的には全44冊で完結する超豪華ラインナップになっています。あと4、5年かけて刊行されていくと考えられ、これから数ヶ月に1度、大友克洋作品を愉しむというライフスタイルに参加することができるわけです。
今回は、この大友克弘全集を徹底的にレビューし、それぞれの魅力や見どころについて徹底解説していきます。
ここがすごい!大友克洋全集の魅力とこだわり
刊行1冊目「童夢」を早速購入
大友克洋全集は、単なる漫画全集を超え、一人の作家の全創作活動を網羅した、まさに「大全集」と言えるでしょう。読者は、この全集を通して、大友克洋の天才的な才能と、その作品が持つ普遍的な魅力を深く理解することができます。大友克洋作品は紙にこだわり、電子書籍の発行もされていません。大友克洋全集は、最新の印刷技術を駆使し、手に取って本を読む行為にこだわられた決定版と言って良いでしょう。
大友克洋全集のこだわりポイントと見どころ
- 全作品の網羅: 大友克洋の漫画はもちろん、アニメーション、イラスト、シナリオなど、多岐にわたる作品を網羅。これまで未発表だった作品まで収録されています。大友克洋氏がこれほど多様な分野で活躍してきたことを改めて実感できます。
- 高品質な出版: 最新の印刷技術を駆使された本づくりで、描き下ろしイラストや、貴重な資料が多数収録されており、コレクター心をくすぐる豪華な仕上がりになっています。
- 作者の視点: 大友克洋自身が作品を振り返り、当時の状況や創作意図などを語っている点も大きな魅力です。
- 時代を映す鏡: 作品を通して、1970年代以降の日本の社会や文化の変化を辿ることができます。
- 作家自身がプロデュース: 大友克洋自身が企画・監修しているため、彼の作品世界を深く理解することができます。
- 多様な表現形式: 漫画だけでなく、大友克洋監督のアニメ映画「AKIRA」絵コンテやレイアウトなど貴重な資料もまとめて、様々な表現形式の作品が収録されている点が画期的です。
大友克洋全集は、漫画、アニメ、映画制作など多岐にわたる大友克洋の活動を網羅した貴重なコレクションです。最新のリマスター技術や、大友自身による監修が施され、各作品の細部に至るまでこだわり抜かれています。特に初期から現代までの幅広い作品を通じ、彼の表現スタイルの進化が楽しめる点が魅力です。
全巻購入特典も
童夢に同梱されていた応募券
大友克洋全集はおそらく一期ごと11冊で第四期まで、全44冊が刊行されます。
それぞれの本には、特典応募券が挟まれており、一期ごとの特典と、全44冊コンプリートの特典に応募できます。
第一期の全巻購入特典は、大友克洋デザインの特製「全集」Tシャツだったようですが、2023年2月時点で残念ながら応募締め切りとなっております。
第二期は刊行が始まったばかりなので、AKIRA1巻ー6巻を含む応募特典が設定されることが予想されます。気になる方はコンプリートを目指してみては?
大友克洋全集・第一期11冊のラインナップと見どころ(刊行順)
2022/1/21: OTOMO THE COMPLETE WORKS 8 [童夢]
あらすじ
巨大団地を舞台に、不可解な死が相次ぐ。警察が捜査を進める中、越してきた少女・悦子は不思議な力に目覚める。一見平和な団地で起こる怪奇現象は、悦子の力と深く関わっているのか?
見どころ
- 圧倒的な画力: 大友克洋氏の緻密な画が、不気味な雰囲気を醸し出す団地と、その中で起こる超常現象を鮮やかに描き出す。
- サスペンスからバトルへ: 前半のミステリアスな展開から、後半の緊迫感あふれるバトルシーンへと、物語が大きく転換する。
- 深層心理を刺激する描写: 日常の風景の中に潜む異様さ、人間の心の闇など、読者の深層心理を刺激する描写が随所に散りばめられている。
- 漫画表現の革新: 1983年の刊行当時、既存の漫画表現を大きく超える画期的な作品として注目を集め、漫画史に残る名作。
『童夢』は、怪奇現象と少女の成長を軸に、人間の心の闇や社会の矛盾を描き出した傑作。大友克洋氏の圧倒的な画力と、読者の想像力を掻き立てるストーリー展開が魅力。
2022/1/21: OTOMO THE COMPLETE WORKS 21 Animation AKIRA Storyboards 1
1988年に公開されたアニメ映画『AKIRA』の製作過程を、大友克洋自身が描いた膨大な絵コンテで紐解く一冊。映画版『AKIRA』の脚本執筆と並行して描かれた、漫画版5巻中盤の物語を、緻密かつダイナミックな絵コンテで再現。まるで映画を最初から最後まで見終えたような、没入感あふれる体験ができる。
見どころ
- 圧倒的な絵コンテのクオリティ: 大友克洋の天才的な画力と、映画製作への情熱が凝縮された、まるで漫画を読んでいるかのような緻密な絵コンテ。
- アニメーション誕生の瞬間: 絵コンテを見ることで、アニメーションがどのように作られていくのか、その過程を間近で見ることができる。
- 原作漫画との違い: 漫画版と映画版の違いを比較し、それぞれの魅力を発見できる。
- アニメーション史に残る一冊: アニメーション制作の裏側を深く知りたい人、アニメーション史に興味がある人にとって必読の一冊。
『Animation AKIRA Storyboards 1』は、単なる絵コンテ集を超え、アニメーション制作の現場に迫る貴重な資料。大友克洋の天才的な才能と、アニメーションという表現方法の可能性を改めて感じさせてくれる、必見の作品。
2022/3/18: OTOMO THE COMPLETE WORKS 2 [BOOGIE WOOGIE WALTZ]
大友克洋が20歳前後の頃に発表した短編漫画集。70年代中盤の東京を舞台に、若者たちの悩みや葛藤、そして時代の空気感を描き出す。恋愛、友情、孤独、そして社会へのアンチテーゼなど、多岐にわたるテーマが、独特の視点とスタイリッシュな画風で表現されている。
見どころ
- 若き大友克洋の原点: 後の『AKIRA』へとつながる、大友克洋の初期の才能が爆発している。
- 70年代の東京を舞台にした群像劇: 当時の若者たちのファッションや音楽、そして社会に対するアンチテーゼがリアルに描かれている。
- 実験的な表現手法: 様々な表現技法を試み、後の漫画表現に大きな影響を与えた。
- 短編ならではの奥深さ: 各短編が独立した物語でありながら、全体で一つの世界観を形成している。
『BOOGIE WOOGIE WALTZ』は、若き大友克洋の才能と実験精神が爆発した、初期の代表作。70年代の東京を舞台に、若者たちの姿を描き出すその内容は、現代においても共感と感動を与える。後の『AKIRA』につながる原点を垣間見ることができる、必読の一冊。
2022/3/18: OTOMO THE COMPLETE WORKS 22 Animation AKIRA Storyboards 2
アニメ映画『AKIRA』の製作過程を、大友克洋自身が描いた膨大な絵コンテで紐解くシリーズの第2弾。映画の後半部分、クライマックスに向けて物語が加速していく様子を、緻密かつダイナミックな絵コンテで描き出す。大友克洋の独創的な映像表現や、キャラクターたちの感情の迸りが、ページいっぱいにあふれ出す。
見どころ
- 圧巻のクライマックス: 映画『AKIRA』のクライマックスシーンを、大友克洋のオリジナル絵コンテでじっくりと堪能できる。
- 未公開カットの公開: 初めて公開されるカットや、ラフスケッチなども収録されており、制作過程の貴重な記録となっている。
- アニメーション誕生の瞬間: 絵コンテを見ることで、アニメーションがどのように作られていくのか、その過程を間近で見ることができる。
- 大友克洋の創造性: 大友克洋の独創的な映像表現や、緻密な画業を存分に味わえる。
『Animation AKIRA Storyboards 2』は、アニメーション史に残る作品『AKIRA』の制作秘話を、大友克洋自身が描いた絵コンテで紐解く、ファン必見の一冊。映画のクライマックスシーンを、まるで自分が監督しているかのように体験できる、没入感あふれる作品。
2022/5/20: OTOMO THE COMPLETE WORKS 3 [ハイウェイスター]
大友克洋が20代前半に発表した短編漫画集。見かけのボロ車を駆って賭けレースで稼ぐ男や、宇宙パトロールを夢見る少年など、個性豊かなキャラクターたちが織りなす物語。70年代の若者たちの青春や悩み、そして未来への憧れが、スタイリッシュな画風で描かれる。
見どころ
- 若き大友克洋の才能の爆発: 後の『AKIRA』につながる、大友克洋の初期の才能が光る作品。
- 70年代の若者たちの群像劇: 当時の若者たちのファッションや音楽、そして社会に対するアンチテーゼがリアルに描かれている。
- 実験的な表現手法: 様々な表現技法を試み、後の漫画表現に大きな影響を与えた。
- 短編ならではの奥深さ: 各短編が独立した物語でありながら、全体で一つの世界観を形成している。
『ハイウェイスター』は、若き大友克洋の才能と実験精神が爆発した、初期の代表作。70年代の東京を舞台に、若者たちの姿を描き出すその内容は、現代においても共感と感動を与える。後の『AKIRA』につながる原点を垣間見ることができる、必読の一冊。
2022/5/20: OTOMO THE COMPLETE WORKS 4 [さよならにっぽん]
大友克洋が20代の頃に発表した短編漫画集。高度経済成長期の日本を舞台に、若者たちの青春や葛藤、そして社会へのアンチテーゼが描かれる。近未来的な都市と自然が混在する独特の世界観の中で、様々な人間模様が繰り広げられる。
見どころ
- 若き大友克洋の才能の爆発: 後の『AKIRA』につながる、大友克洋の初期の才能が光る作品。
- 高度経済成長期の日本を舞台にした群像劇: 当時の若者たちのファッションや音楽、そして社会に対するアンチテーゼがリアルに描かれている。
- 実験的な表現手法: 様々な表現技法を試み、後の漫画表現に大きな影響を与えた。
- 短編ならではの奥深さ: 各短編が独立した物語でありながら、全体で一つの世界観を形成している。
『さよならにっぽん』は、若き大友克洋の才能と実験精神が爆発した、初期の代表作。高度経済成長期の日本を舞台に、若者たちの姿を描き出すその内容は、現代においても共感と感動を与える。後の『AKIRA』につながる原点を垣間見ることができる、必読の一冊。
2022/11/30: OTOMO THE COMPLETE WORKS 23 [Animation AKIRA Layouts & Key Frames 1]
アニメ映画『AKIRA』の製作過程を、大友克洋自身が描いた膨大な量のレイアウト、原画、原画修正の中からセレクトし、一冊にまとめた作品集。映画のAパート、Bパートの中盤までの制作過程を、大友克洋の独創的な絵コンテで紐解く。まるで映画の制作現場に立ち会っているかのような、臨場感あふれる体験ができる。
見どころ
- 圧倒的な絵コンテのクオリティ: 大友克洋の天才的な画力と、映画製作への情熱が凝縮された、緻密かつダイナミックな絵コンテ。
- アニメーション誕生の瞬間: 絵コンテを見ることで、アニメーションがどのように作られていくのか、その過程を間近で見ることができる。
- 原作漫画との違い: 漫画版と映画版の違いを比較し、それぞれの魅力を発見できる。
- アニメーション史に残る一冊: アニメーション制作の裏側を深く知りたい人、アニメーション史に興味がある人にとって必読の一冊。
『Animation AKIRA Layouts & Key Frames 1』は、単なる絵コンテ集を超え、アニメーション制作の現場に迫る貴重な資料。大友克洋の天才的な才能と、アニメーションという表現方法の可能性を改めて感じさせてくれる、必見の作品。
2023/5/17: OTOMO THE COMPLETE WORKS 24 [Animation AKIRA Layouts & Key Frames 2]
アニメ映画『AKIRA』の制作過程を、大友克洋自身が描いた膨大な量のレイアウト、原画、原画修正の中からセレクトし、一冊にまとめた作品集。映画のBパート中盤からCパート序盤までの制作過程を、大友克洋の独創的な絵コンテで紐解く。大友監督が自らセレクトしたセル画も収録されており、まるで映画の制作現場に立ち会っているかのような、臨場感あふれる体験ができる。
見どころ
- 大友克洋の独創的な映像表現: レイアウトや原画を通して、大友克洋の独創的な映像表現を間近で見ることができる。
- アニメーション誕生の瞬間: 絵コンテを見ることで、アニメーションがどのように作られていくのか、その過程を間近で見ることができる。
- セル画の美しさ: 大友監督が自らセレクトしたセル画の美しさを堪能できる。
- アニメーション史に残る一冊: アニメーション制作の裏側を深く知りたい人、アニメーション史に興味がある人にとって必読の一冊。
『Animation AKIRA Layouts & Key Frames 2』は、アニメーション映画『AKIRA』の制作過程を、大友克洋自身の視点で深く掘り下げた一冊。レイアウト、原画、セル画など、貴重な資料が満載で、アニメーション制作に興味がある人にとっては必見の作品。
2023/7/21: OTOMO THE COMPLETE WORKS 1 [銃声]
大友克洋が10代から20代にかけて描いた初期短編作品集。未発表作品から初期短編までを収録し、後の『AKIRA』へとつながる才能の萌芽を垣間見ることができる。海を題材にしたものや、戦争を題材にしたものなど、多岐にわたるテーマが、独特の視点と実験的な画風で表現されている。
見どころ
- 若き大友克洋の原点: 後の『AKIRA』へとつながる、大友克洋の初期の才能が爆発している。
- 実験的な表現手法: 様々な表現技法を試み、後の漫画表現に大きな影響を与えた。
- 未発表作品も収録: 初めて世に出る作品もあり、大友克洋の創作の軌跡を辿ることができる。
- 短編ならではの奥深さ: 各短編が独立した物語でありながら、全体で一つの世界観を形成している。
『銃声』は、若き大友克洋の才能と実験精神が爆発した、初期の代表作。後の『AKIRA』につながる原点を垣間見ることができる、必読の一冊。未発表作品から初期短編までを収録しており、大友克洋の創作の軌跡を辿る上で貴重な資料となる。
2023/7/21: OTOMO THE COMPLETE WORKS 5 [Fire-Ball]
大友克洋が、若き日に描いた短編漫画集。未発表作品や初期の連載作品などを収録。SF、ホラー、ファンタジーなど、様々なジャンルの作品が収められており、大友克洋の幅広い表現力と、後の『AKIRA』へとつながる独特の世界観を垣間見ることができる。
見どころ
- 若き大友克洋の才能の爆発: 後の『AKIRA』へとつながる、大友克洋の初期の才能が光る作品。
- 実験的な表現手法: 様々な表現技法を試み、後の漫画表現に大きな影響を与えた。
- 未発表作品も収録: 初めて世に出る作品もあり、大友克洋の創作の軌跡を辿ることができる。
- SF、ホラー、ファンタジーなど多様なジャンル: 大友克洋の幅広い表現力を感じることができる。
『Fire-Ball』は、若き大友克洋の才能と実験精神が爆発した、初期の代表作。後の『AKIRA』につながる原点を垣間見ることができる、必読の一冊。未発表作品から初期の連載作品までを収録しており、大友克洋の創作の軌跡を辿る上で貴重な資料となる。
2024/11/1: OTOMO THE COMPLETE WORKS 25 [Animation AKIRA Layouts & Key Frames 3]
アニメ映画『AKIRA』の制作過程を、大友克洋自身が描いた膨大な量のレイアウト、原画、原画修正の中からセレクトし、一冊にまとめた作品集の最終巻。映画のCパート後半からクライマックスまでの制作過程を、大友克洋の独創的な絵コンテで紐解く。大友監督が自らセレクトしたセル画も収録されており、まるで映画の制作現場に立ち会っているかのような、臨場感あふれる体験ができる。
見どころ
- アニメーション史に残るクライマックスの誕生: 映画『AKIRA』のクライマックスシーンの制作過程を、大友克洋の独創的な絵コンテで追体験できる。
- 大友克洋の映像表現の集大成: レイアウト、原画、セル画を通して、大友克洋の映像表現の集大成を堪能できる。
- アニメーション制作の裏側: アニメーションがどのように作られていくのか、その過程を間近で見ることができる。
- アニメーション史に残る一冊: アニメーション制作の裏側を深く知りたい人、アニメーション史に興味がある人にとって必読の一冊。
『Animation AKIRA Layouts & Key Frames 3』は、アニメーション映画『AKIRA』の制作過程を、大友克洋自身の視点で深く掘り下げた最終巻。レイアウト、原画、セル画など、貴重な資料が満載で、アニメーション制作に興味がある人にとっては必見の作品。特に、映画のクライマックスシーンの制作過程は、アニメーション史に残る貴重な記録と言える。
大友克洋全集・第二期のラインナップと見どころ(刊行順)
2024/8/30: OTOMO THE COMPLETE WORKS 6 [G…..]
大友克洋が25歳から26歳の若き日に描いた中編シリーズを中心に、短編漫画を多数収録した作品集。特に、アフリカ小国の内戦を舞台にした表題作「G…..」は、未発表だった長編がついに初収録。地上戦や戦闘機の描写など、後の『気分はもう戦争』や『AKIRA』に通じる画力と演出力が光る力作。その他、童話のパロディや、往年の名ジャズバンドの来日を題材にした作品など、多様な短編が収録されている。
見どころ
- 若き大友克洋の原点: 後の『AKIRA』へとつながる、大友克洋の初期の才能が爆発している。
- 未発表作品「G…..」の初収録: アフリカの内戦を題材にした壮大な物語が、ついに読者の目に。
- 多様なジャンルの短編: 童話のパロディや、ジャズを題材にした作品など、幅広いテーマの作品が収録されている。
- 実験的な表現手法: 様々な表現技法を試み、後の漫画表現に大きな影響を与えた。
『G…..』は、若き大友克洋の才能と実験精神が爆発した、初期の代表作。後の『AKIRA』へとつながる原点を垣間見ることができる、必読の一冊。未発表作品「G…..」をはじめ、多様なジャンルの短編が収録されており、大友克洋の創作の軌跡を辿る上で貴重な資料となる。
2024/8/30: OTOMO THE COMPLETE WORKS 12 [AKIRA 1]
1982年から1983年にかけて連載された、大友克洋の代表作『AKIRA』の第1巻。近未来のネオ東京を舞台に、超能力を持つ少年・金田と鉄雄の運命が交錯する物語。暴力、官僚主義、そして人間の潜在能力の恐ろしさを描き出す、衝撃的な作品。
見どころ
- 大友克洋の画力の爆発: 緻密な画力とダイナミックなアクションシーンが、読者を圧倒する。
- 近未来都市ネオ東京: 独特な世界観と、細部まで描き込まれた都市風景が魅力的。
- 超能力バトルの迫力: 超能力者同士の壮絶な戦いが、迫力満点に描かれる。
- 社会への警鐘: 暴力や官僚主義への批判、人間の潜在能力の恐ろしさを描いたテーマ性。
まとめ
『AKIRA』は、漫画界に革命をもたらした歴史的作品。大友克洋の圧倒的な画力と、深いテーマ性が融合した、必読の一冊。
大友克洋全集レビューまとめ
これまで見てきたように、大友克洋の作品は、その深遠なテーマと独特のビジュアルスタイルで、マンガ界に革新をもたらしました。彼の作品は、時代を超えても色褪せることなく、新たな読者を魅了し続けています。現代社会の複雑さや人間の本質を鋭く描き出す彼の作品群は、ファンにとっても初心者にとっても貴重な体験となることでしょう。
もし大友克洋の世界をさらに深く知りたいと思ったならば、『大友克洋全集』は絶対に見逃せません。この全集には、彼の代表作から未発表作品までが収録されており、その創造の過程や進化を一目で追うことができます。是非、この機会に『大友克洋全集』を手に取り、その魅力を存分に味わってみてください。
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